目には目を、歯には歯を

itoh7chord2011-10-01

「目には目を、歯には歯を」で有名なハンムラビ法典の石碑の複製品を見に、
古代オリエント博物館に行ってきました!
http://www.sa.il24.net/~aom/

ハンムラビ法典が世界最古の法典、と呼ばれたのは1945年位までのお話で。
それ以降、メソポタミアの法典3つが発見されてからは現存する法典で4番目となりましたが、
法典が刻まれた石碑のオリジナルが粗完全な形で残ってるのはハンムラビ法典だけだそうです。
(実物はフランスのルーヴル美術館に所蔵・展示)
現在発見されている法典の順位はこんな感じ↓

最古!  :ウルナンム法典
2番目  :リピト・イシュタル法典
3番目  :エシュヌンナ法典
4番目  :ハンムラビ法典


今までハンムラビ法典で有名な「目には目を、歯には歯を」の意味はやられたらやり返せ!
だと思ってたのですが、そんな単純な事を説いているんじゃないとのこと。(゜Α゜ )
ハンムラビ法典196条に書かれている原文はこうです。

「もしアウィールム(上層自由人)が、

 アウィールムの仲間の目を

 損なったなら(見えなくしたらなら)、

 彼の目を

 彼らは損なわなければならない。」

先ず、被害者と加害者が上層自由人(所謂特権階級的なもの)でなければならず、
それ以外の場合は金銭による償いが求めらられていました。
そして罰を科すのは被害者でなく、「彼ら(複数)」
この彼らというのは誰を指しているかは定かで無いのですが、
ハンムラビ法典が説いているのは、やられた時に沸き起こる怒りに任せて報復を行うのではなく、それ相応の罰で相手を許しなさいということだったそうです。

法典を作ったバビロンのハンムラビ王が在位していたのは紀元前1792年-1750年。
そんな気の遠くなるような昔なのに、説いている事が深い!
社会的弱者を守り、損なわれた正義を回復する事を願って作成された・・・とか。

日本のお偉方様にも是非とも見習って頂きたい、・・・ケド。
偉くなって、心の脂肪がたんまりとついてしまったら、
こういったものも”やってやるよ”の上から目線なんだろうなぁ。
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